東京大学大学院総合文化研究科
広域科学専攻
生命環境科学系 広域システム科学系 相関基礎科学系
広域科学専攻の紹介

専攻長 山口 和紀

広域科学専攻は、駒場 I キャンパスに所属する自然科学系すべての教員が参加する教育・研究拠点であり、2015 年末で、教員 176 名、修士課程院生 252 名、博士課程院生 222 名が在籍している非常に大きな大学院組織です。大学院組織の単位である「専攻」は、昔は分野ごとに細分化されていましたが、今では分野間の垣根を下げ、より大きな単位で大学院の教育や研究を進めていこうという流れにあります。その中で、私たちは、20 年前に広域科学専攻を立ち上げたときから、今日あることを予想して、専攻を大きな組織として設置しました。しかし、そこに留まることなく、科学技術インタープリター養成プログラムや国際環境学プログラム(GPES)、リーディング大学院プログラム「多文化共生・統合人間学プログラム」を創設し、研究拠点としては、複雑系生命システム研究センター、進化認知科学研究センターを設置し、新しい理系実習棟(21KOMCEE East)を活用して、学部教育、大学院教育、最先端の研究の連携を深めるなど、常に進化し続けています。これにより、広域科学専攻においては、異分野間の交流を通して研究手法やテーマを拡げることや、問題を深く掘り下げることが可能となっています。

広域科学専攻の入口は、入学を志望する方の特性に合わせて 3 つの系(生命環境科学系、広域システム科学系、相関基礎科学系)と国際環境学プログラムに分かれており、それぞれの選抜を経て入学します。入学後、科学技術インタープリター養成プログラムやリーディング大学院プログラムを希望し履修を認められれば、将来、社会で活躍するとき役に立つさまざまな知識やノウハウを修得できます。

広域科学専攻は、基礎科学から応用科学、理論科学から実験科学・フィールド科学、科学史・科学哲学から身体科学・認知科学、数理科学、情報科学から物質科学・生命科学・宇宙地球科学など、実にさまざまな軸で研究・教育を先進的に展開しています。その中で、皆さんは自らの専門分野を深めるとともに、幅広い世界から多くのものを学びとることができます。広域科学専攻に所属する教員は、さまざまな分野で世界トップクラスの研究を推進しており、大きな業績を挙げています。教員は、単に研究の業績をあげるだけでなく、教育にも深くコミットしており、教員/院生比が高いことと相まって、学生の個々の特性に応じた丁寧な指導がなされています。昨今は、日本の大学院教育の問題点が多々取りあげられていますが、広域科学専攻ではありえないことです。もちろん、研究とは前人未踏の道を切り拓くものであり、最初から成果が保証されているわけではありませんが、広域科学専攻には問題を解決するための優れた環境が用意されているといえます。

このように幅広く深い広域科学専攻では、皆さんが期待する研究・教育が必ず見つかります。そのためには、教員や研究内容のリストを眺めるだけでなく、それらを手がかりとして研究室を訪問して、皆さんの希望と合う研究室を積極的に探して下さい。研究に興味を持ってもらえることは教員としては嬉しいことで、どの教員も喜んで対応してくれるはずです。このような積極的な行動こそが、研究を始める重要な一歩となるのです。

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