広域科学専攻

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専攻長挨拶

専攻長 村田 滋

村田滋

広域科学専攻のウェブサイトにきていただき、有り難うございました。広域科学専攻は、駒場Ⅰキャンパスに所属する自然科学系すべての教員が参加する教育・研究組織です。東京大学大学院 総合文化研究科の専攻の一つとして1985年に発足し、その後、大学院重点化による改組・拡充を経て、1995年に三つの系(生命環境科学系、広域システム科学系、相関基礎科学系)からなる現在の体制が完成しました。2017年末において、広域科学専攻には教員172名と大学院学生491名(博士課程222名、修士課程269名)が在籍しています。

広域科学専攻では、高度な専門性に加えて、様々な先端分野を広く横断する知識と先見性を備えた、問題発掘・解決型の人材の養成を目的としています。このため、研究領域を物理学、化学、生物学、地学といった既存の分野に細分化せず、上記の三つの系において独自に研究・教育目標を掲げ、互いに連携をとりながら研究・教育を推進しています。「生命環境科学系」は、生命に関して分子からヒトまでを包括する学際的な大学院であり、教員の研究分野は細胞生物学、分子生物学、スポーツ科学、心理学、教育学などにわたっています。「広域システム科学系」では、自然界や人間社会における様々な事象の解析や問題の解決にシステム的な思考を駆使して取り組んでおり、情報、社会、宇宙、生態系、環境などのシステムを研究対象としています。「相関基礎科学系」は、おもに物理学、化学の視点から自然界の様々な物質や現象を対象とする自然科学の分野と、“科学や技術とは何か”という基本的問題に取り組む科学史・科学哲学の分野を含む大学院です。このように広域科学専攻に所属する教員の研究分野はきわめて多岐にわたっており、教員の研究内容を眺めれば、皆さんが興味をもつ研究が必ず見つかるはずです。是非、希望に合う研究室を積極的に探し、研究室を訪問してみて下さい。研究に興味をもってもらえることは教員にとって嬉しいことですので、どの教員も喜んで対応してくれるはずです。

 広域科学専攻には、それぞれの系で実施される試験を経て入学することになります。このほかに、英語のみで学位取得が可能な大学院として「国際環境学プログラム」があります。また、副専攻プログラムとして、「科学技術インタープリター養成プログラム」と「リーディング大学院 多文化共生・人間統合学プログラム」が用意されています。広域科学専攻に入学後、これらを希望し履修が認められれば、将来、社会で活躍するときに役に立つ様々な知識や技術を修得することができます。さらに、大学院生の研究活動を支援する取り組みとして、リサーチ・アシスタント制度や博士課程研究遂行協力制度のほか、広域科学専攻独自の事業として「博士・修士課程学生のための国際研究集会渡航助成」を行っています。

 広域科学専攻に所属する教員は、それぞれの分野において世界でトップクラスの研究を推進しており、大きな成果をあげています。また、広域科学専攻は上記の数が示すように教員/大学院生の比が非常に大きいことが特徴であり、教員の教育に対する熱意も高く、大学院生は教員からきめ細やかな研究指導を受けることができます。広域科学専攻の優れた研究・教育環境のもとで、是非、皆さんも、次の世界をリードする研究者を目指していただきたいと思います。